2020年01月18日
イベント&研修情報
カウンセリングに関するセミナーに参加してきました
1月16日にカウンセリングに関するセミナーに参加してきました。
セミナーは全3回のコースで、今回が最終の3回目。無事に受講を終了いたしました。
受講したセミナーは「トリートメントコーディネーター(TC)」について学ぶ内容でしたが、TCとは何っ⁈と思われる方が大半かと思います。ざっくり説明しますと、歯科医院に来院された患者様さんと先生とのコミュニケーションの橋渡し役、のような存在です。
みなさんは歯医者を受診した際に、「聞きたいことが聞けなかった」とか、「要望が上手く伝えられなかった」などの経験はありませんか?
治療をしてくれる先生にはなかなか聞きづらい、話しづらい、という経験のある方は少なくないかと思います。そこで患者さんの不満や不安、要望を伺い、先生と相談しながら治療計画をたてるのがTCの役割です。
治療の補綴物(詰め物や被せ物)のご提案やホワイトニングや矯正に関してのご案内をさせていただきます。
歯科治療には保険診療と自費診療があり、保険適用の治療では使用できる材料や薬剤に限りがあります。
自費治療は高額だ、という印象があると思いますが、高額な治療にはもちろん理由があります。
自費治療の材料には審美的な面がフォーカスされがちですが、材質がちがいますから、見た目がキレイなのはもちろんですが、歯質とのなじみが良い、プラーク(汚れ)が付着しにくい等、その他様々な利点があります。歯質とのなじみが良いことで、2次カリエス(詰め物との隙間にできるむし歯)になりにくかったり、プラークが付着しにくいことで虫歯や歯周病のリスクが軽減できたりします。
矯正治療もただ単に見た目が良くなるだけではなく、歯並びがキレイになることで、発音しやすくなったり、社交的になれたり、セルフケアがしやすくなりキレイな口腔内を保つことで虫歯や歯周病のリスクが軽減されたりします。
最終的に治療内容を決めるのは患者さん自身です。
しかし、知らなければ選ぶことができませんので、患者さんの口腔内に適した材料や治療内容を、知ってほしい情報としてご提供していきます。
医療従事者として身だしなみを整えることは基本であり、特に初診来院ではじめて会話をする患者さんにとって、第一印象が重要になってくること。
口の中というプライベートな部分に関わるにあたり、安心感・信頼感を与えられるように身だしなみをきちんと整えておくことは大切だと感じました。
あとは自己紹介ですね。私たちスタッフはカルテがありますから患者さんの情報を得ていますが、誰だか分からない人にプライベートな部分の相談や処置をされるのは、やはり不安ですよね。
メインテナンスを担当するときにも、患者さんの顔を見て、緊張している患者さんを少しでも安心させられるように、笑顔で挨拶をしていきます。
歯科医院はいまだ何かお口の中で困ったことができたときに行くところであり、できれば行きたくない、といった患者さんが多いのが残念なところです。
患者さんが、できれば行きたくないと思っている歯科医院に行くと決心したからには何らかのきっかけがあるわけです。
我慢できない痛みなどは当然ですが、ずーっと放置してたのをどうにかしよう、と思わせたきっかけがそれぞれあると思われます。患者さんが来院するに至った主訴(原因)はもちろんのこと、
どんな理由で今回通院を決意したのか?
何かイベントごとがあるのか?
治療を間に合わせたい期日等があるのか?
などを伺い、できる限りご希望に添えるように治療計画をたてていきます。
そのために、患者さんにはどんなに小さなことでも構いませんので、気になることや要望はどんどんお話ししていただきたいのです。お話ししていただくためには伺う側が話しやすい姿勢でいなくてはなりませんよね。患者さんとの何気ない会話の中から、一つでも多くの情報を得ること、口腔内のみならず生活背景等も踏まえた治療計画のご案内ができるように、これからも学んでいきたいと思います。
ご来院の際には、治療に関してだけではなく、いろんなお話をお聞かせいただければ幸いです。
歯科衛生士 櫻井